内村航平予選敗退で引退か?次のオリンピックは出場しない?

内村航平予選敗退で引退か?次のオリンピックは出場しない?

コロナの影響により無観客での開催となった
東京オリンピックが7月23日に開幕しました。

2日目の24日、体操の男子種目別予選が有明体操競技場であり、
個人枠で鉄棒に出場した内村航平選手は
演技途中に落下して13・866点にとどまり、
決勝に進む上位8人に入れませんでした。

今回の内村選手の演技内容や、
次のオリンピックを目指すのは厳しいのかどうかについて調査しました。

東京オリンピック2020までの道のり

内村選手は6種目で争う個人総合で
2大会連続の金メダルを獲得したリオデジャネイロオリンピックのあと、
日本で開催される東京オリンピックを
「人生最大の目標だ」と語っていました。

競技生活の集大成として目指しましたが、
その後は苦難の道をたどることになります。

2017年の世界選手権で跳馬で足首を痛めて棄権して、
大会6連覇が途絶えると、
それまで圧倒的な演技を支えてきた肉体は悲鳴をあげはじめました。

2019年の全日本選手権は肩の痛みで本来の演技ができず、
予選敗退に終わりました。

その大会のあと、内村選手は
「東京オリンピックは夢物語だ」と下を向きましたが、
1つ年下の佐藤寛朗コーチとの二人三脚で
ケガの治療やリハビリを続けながら、
4回目のオリンピック出場を目指して練習を積みました。

そして、去年2月、かねてから「体操は6種目やってこそ」と
個人総合に大きなプライドを持っていた内村選手は
「もう自分だけの夢ではない。
オリンピックに出るためなら自分のプライドはいらない」と、
比較的体の痛みが少ない鉄棒に絞って、
種目別での出場にかけることを決めました。

その後は、世界でも数人しかできない
H難度の大技「ブレットシュナイダー」を演技に組み込むなど、
鉄棒に専念したことでさらに磨きをかけて、
ことし6月まで行われた代表選考会では、
すべて15点台の圧倒的な得点をマークして、
4回目のオリンピック出場を決めていました。

内村選手の演技内容

かねてより内村選手が語っていた夢の舞台。
他の種目で演技をしていた選手たちもすでに演技を終えており、
無観客ではあったが、選手やスタッフ、
報道陣のすべての視線が内村選手に注がれました。
重圧のかかる多くの場面を乗り越えてきた、その実績と経験。
圧倒的な演技で、この予選を通過すると思われていました。

最初の手放し技、H難度の大技、「ブレットシュナイダー」。
去年、個人総合から種目別の鉄棒に専念して本格的に取り入れた大技を
これまでの国内大会のようにほぼ完璧に決めます。
続くG難度の「カッシーナ」とE難度の「コールマン」。
これまで内村選手の鉄棒の得点を支えてきた手放し技も成功させ、
演技の山場を超えたはずでした。

しかし続く、ひねり技。
握っていたはずの鉄棒のバーが、するりと手を抜けていきました。

一瞬の出来事に、選手やコーチの声が響いていた競技会場が静寂に包まれました。
内村航平選手が唯一、オリンピックで出場する鉄棒の演技で落下したのです。

日本の選手たちが信じられないような表情を浮かべ、報道陣はかたまり、
他の国の選手たちも口に手を当てたり頭を抱えたりしていました。
時が止まったような瞬間でした。
立ち上がって、演技を再開し、着地も決めましたが、すぐに鉄棒から離れました。

次のオリンピックは年齢的に厳しい?

専念してきた種目別鉄棒の予選落ちで、
必然的に周囲の関心は進退問題に向きました。
ただ、内村選手自身はそこに強い意識はないようで、

「僕が体操を永遠にやめないかもしれないじゃないですか。
いつ引退するか考えてないし、
引退宣言をする必要があるのかなと思っている」

と言っていました。

しかし、少し時間をおいた競技後のインタビューでは、

「体操をするのはもういいのかなと思っちゃったりもしました。
やることじゃなくて、
やっぱり後輩たちに伝えていかないといけない立場だと思ったし。
ましてや(五輪は)4回目ですしね」

と、競技生活に一区切りをつけることも示唆しました。

選手として引退するのかしないのか、
はっきりとしたことはわかりませんでしたが、
オリンピックに限ると今回が最後と考えていると思われます。

体操選手の平均引退年齢は28歳というデータがあります。
また、6月16日、“ひねり王子”として名を知らしめた白井健三選手も
24歳という若さで引退を発表しました。
これらのことから、改めて体操選手の
“寿命”と呼ぶべきものの短さを知らされました。

内村選手は現在32歳。
体の不調や今大会の結果も加味して、
素人目にも“潮時”に見えてしまいます。

しかし、内村選手が現役続行を選んだとしても、
引退し指導者としての道を選んだとしても、応援し続けたいですね。

歴史に名を残した最高峰の体操選手である事実は揺るぎませんし、
これからも国民の記憶に残り続けるでしょう。
感動をありがとう。

男子団体は日本が予選1位で決勝進出しています。
再び『栄光の架け橋』がかかることに期待しましょう。

 

 

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